前から作ってみたい料理がありました。タパスの夕食です。今までスペインは三度訪れたことがあります。バールで夕食の前、勤め帰りらしい人々が立ったまま小皿のものをつまみながら、ワインを片手に楽しく談笑している風景を何度も目にしました。彼らを真似して私たちも何度かタパスを頂き、少しずつ色々なものが食べられるタパスがすっかり気に入ってしまいました。
昨日も一日中青空の広がる良い天気でしたので、夕食に5種類のタパスを作って裏庭でいただきました。冷たいサングリアも作り、気分はすっかりスペインにいるつもり。
マッシュルームのセゴヴィアスタイル。ビルボアで食べたマッシュルームの味にかなり近い美味しい一品となりました。
アスパラガスのマンチェゴスタイル。ガーリックで香をつけたオリーブオイルで低温でゆっくり炒めました。たまごの黄身にクミンと塩胡椒して温めたソースをかけます。
ガーリック・シュリンプ。ガーリック、鷹のつめ、ローレルと一緒にオリーブオイルで炒めただけの簡単なレシピですが、とても美味しかったです。
タコのマリネ。本当は生だこを2時間ほどゆでるのだそうですが、茹蛸を買ってきてマリネしました。一口に切った茹蛸にガーリック、パセリ、玉ねぎのみじん切り、レッドワインヴィネガー、オリーブオイル、塩、胡椒の中に数時間から一晩マリネしたものです。私がよく作る檀流クッキングのスペイン酢だこよりストレートにタコの味がして、美味しいと思いました。
アサリとスパイシーなトマトソース。ソースがとても美味しく、パンにつけていただきました。
オレンジ、レモン、りんごなどの果物の香と味がワインに移り、サングリアも爽やかな夏の飲み物です。家で作ると甘さを調節できるのでいいですね。
どの料理もとてもおいしくスペインを思い出す素敵な夕食になりました。
この5種類のタパスの中で特に美味しかったマッシュルームとアサリのレシピをご紹介します。
マッシュルームのセゴヴィアスタイル
レシピ:Penelope Casas 著「The Foods & Wines of Spain」より
材料(4人分)
ベーコンの角切り ¼カップ
ガーリック みじん切り 1片
パセリ みじん切り 大匙1
マッシュルーム 200-250g 半分か1/4に切る
辛口白ワイン ¼カップ
塩
ひき立て胡椒
ベーコンをキャセロール鍋かフライパンでソテーする。色が茶色になってきたら、ガーリックとパセリを加える。マッシュルームを加え、2分炒める。残りの材料を入れ、強火で汁気がなくなるまで炒める。すぐにサーヴする。
アサリとスパイシーなトマトソース
レシピ:Penelope Casas 著「The Foods & Wines of Spain」より
材料(4-6人)
玉ねぎ 1個 みじん切り
ガーリック 2片 みじん切り
オリーブオイル 大匙2
トマト 2個 皮をむきみじん切り
トマトペースト 大匙1
パプリカ 小匙1
辛口白ワイン ½カップ
塩 (なくともよい)
ひき立て胡椒
パセリ みじん切り 大匙1
鷹のつめ 種を除いて1/2本 細かくする
アサリ 小さいもの18個
浅いキャセロール鍋に玉ねぎとガーリックをオイルで炒める。アサリ以外のものを全部入れ、蓋をして10分煮込む。アサリを加え、強火で蓋をしてアサリが開くまで煮る。鍋のまま食卓へ出す。