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フレデリカ・フォン・シュターデ・さよなら公演  6・19・2010

クラシックの声楽に興味のない方々にはなじみのない名前だと思いますが、フレデリカ・フォン・シュターデ(Frederica von Stade)は有名なアメリカのメゾソプラノです。夕べは彼女のさよなら公演のサンディエゴでのリサイタルに行って来ました。会場はダウンタウンのホートン・プラザに隣接するレトロな雰囲気のバルボア・シアターです。

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フリッカの愛称で知られる彼女はアメリカ人の間ではとても人気があります。それは、彼女がオペラからミュージカル、芸術歌曲やシャンソン、ジャズなど幅広いレパートリーを持つと同時に、フレンドリーでユーモアのある性格にも大いに関係があるでしょう。夕べも曲の間にユーモア溢れるおしゃべりを交えて、観客を大いに沸かせたのでした。

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さよなら公演には惜しいほどの高音の伸びと美しさと同時に、抜群の演技力で観客を魅了しました。でも、私個人としてはもう少し芸術歌曲を聴きたかったと思います。きっと、サンディエゴと言う土地柄を配慮してのプログラムなのでしょう。昨年の東海岸でのさよなら公演のプログラムをネットで調べましたら、かなり芸術歌曲を歌っていました。

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実はフレデリカ・フォン・シュターデに私はとても世話になったのです。といっても個人的に接触があった訳ではありません。約25年前アメリカにやってきて、この国では英語はもちろんのこと、ドイツ語、イタリア語のほかにフランス語の歌が歌えなければオーディションも受けられないことを知りました。大学の夏期講座で必死になってフランス語を学び、フランス歌曲を習いましたが、発音がとても難しく、私はフォン・シュターデのフォーレのカセット・テープ(当時はCDはなかったのです。)をそれこそ擦り切れるくらい聞きました。

東海岸での私のピアノ伴奏者でありコーチであったG先生は、フォン・シュターデの伴奏をしていたことがあり、G先生の二匹の猫はフォン・シュターデが名づけ親という仲です。そのようなことで、私は一方的にフォン・シュターデには親しみを持っていました。

もう彼女の生の声を聞く機会はなく残念ですが、40年もの間、第一線で活躍して私たちを楽しませてくれたことに感謝したいと思います。長い間、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
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by Mchappykun | 2010-06-20 03:03 | 音楽