二日前の日曜日、私が指揮する合唱団がシニア・コミュニティーで演奏会を開きました。私たちが歌ったのは全て日本の歌で、その中には誰でも知っている唱歌、春の小川、朧月夜、鯉のぼり、茶摘の春のメドレーもありました。
コンサートが終わると、一人の日本女性が近づいてきました。「とても懐かしい歌をありがとうございました。あの歌は私が日本の学校で子供たちに教えた歌なんです。」80歳を越えたと思われるその女性の上品な顔立ちと物腰から、以前お会いしたことのある方とすぐに分かりました。
この同じ場所で、5-6年前、私はクラリネット奏者とピアニストと一緒にトリオのコンサートを開いたことがあり、そのときもその女性が話しかけてきて下さったのです。そのことを私が言いますと、「ええ、随分前のことですね。」その女性も覚えていらしたのです。「まだ生きています。今度は私も一緒に歌わせてください。」そう言って、去っていかれました。
「まだ生きています。」私の心の中で、この言葉がこだまのように繰り返し響いています。生きている。生きている。生きているから青い空を眺め、爽やかな風を感じ、色鮮やかな花を愛で、音楽を聴き、歌い...夫が亡くなってから、ともすると、負の感情に支配されそうだった私に、あまりにも当然な「生きている」ことの素晴らしさに改めて気づかされた一言でした。
さて、夕べの食卓から。仔牛のエスカロープ。ソテーした薄切りの仔牛に、白ワイン、ブランデーの中でマッシュルームを煮込み、生クリームを加えた美味しいソースです。
副菜はキャロット・クレープときゅうりのディルのサラダ。
仔牛の料理とキャロット・クレープは以前にも載せましたので、そのサイトをご覧ください。
きゅうりのサラダのサイトはこちらです。
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