台所のアイランドに出しっぱなしのとろろ昆布に目がいきました。そうしたら急に白身魚の翁和えが食べたくなり、今晩は和食、と決めました。
4ヶ月ごとの喉のチェックアップにお医者さんを訪れた後、日本のスーパー、ニジヤさんへ。胃液の逆流による慢性の喉の疾患、毎回しっかり声帯を診てもらいます。今回も可もなく不可もなく。この状態がもう何年も続いています。私より少し年配と思われるイランからいらしたこのお医者さんを私はとても信頼しています。優しくて、丁寧で、質問には何でも誠実に答えてくれます。
さて、ニジヤさんで見つけた魚卵。何の魚の卵か表示していませんが、新鮮で安いので買い求め、1尾だけのパックがあったのでイボダイ、そしてシマスズキのお刺し身。このお刺し身のパックが一番小さいという理由で選びました。
イボダイと豆腐の煮物は以前もアップしたことがありますが、レシピを載せていなかったので下に書きました。
魚の卵は、太目の血管は楊枝で何カ所か穴をあけ、血管に沿って指で血を抜き取ります。(こうすると生臭さが無くなります。)水で丁寧に洗って水分を拭き取り、横にぶつ切り。くるっと中をひっくり返して、80度くらいのお湯で湯通しします。
それを一度湯がいて適当な長さに切った白滝と一緒に、だし汁、砂糖、みりん、醤油で煮ます。最後の方でたまり醤油を入れるのはお魚の煮物と同じです。生姜を入れても良いです。
私は薄味にしましたが、とても美味しく出来ました。少し濃いめの味にすれば、ご飯にも合います。
長芋は拍子木切りにして土佐酢と和え、その上にシマスズキの翁和えをのせました。シマスズキはきつ目の塩を振り5分(大きさによって時間は加減して下さい。)、酢で塩を洗い流し、ペーパータオルできっちり水分を拭き取り、お刺し身のように切ってからとろろ昆布で和えました。
スナップエンドウは湯がいて、熱いうちにみりんと醤油をふりかけておきます。
三つ葉をあしらいにしましたが、お皿の中に緑が入ると引き締まります。サンディエゴは暖かいので鉢植えの三つ葉が冬でも枯れずにいるのは本当にありがたいです。
イボダイと豆腐の煮物
材料(一人分)
下記の調味料は一応の目安です。お好みによって量は増減して下さい。
イボダイ 1尾
豆腐 1/3丁
鰹だし汁 400ml
砂糖 小匙2
みりん 小匙2ー大匙1
酒 50−100ml
醤油 大匙2
たまり醤油 小匙1
1.イボダイは鱗を取り、エラと内蔵を取り除き、きれいに洗い、真ん中に十字の包丁目を入れて水分を拭き取る。
2.豆腐は奴より小さめに切り、塩を入れた湯で茹で、笊に取る。(水切りと同じ効果があります。)
3.鰹だし汁、砂糖、酒、みりん、醤油の1/3の量を入れて煮立ったらイボダイを入れ、中火で煮汁をかけながら煮る。半分くらい火が通ったら豆腐を入れ、時々煮汁をかけながら、落とし蓋をして煮る。
4.醤油は三回位に分けて入れ、最後にたまり醤油を入れる。
5. 器にイボダイと豆腐を盛りつけ、煮汁を上からかける。木の芽や三つ葉など緑の物をあしらう。針生姜もよいでしょう。
ご訪問ありがとうございました。