茗荷、木の芽、紫蘇。このような日本の香りを外国で口に出来ることが、どんなに幸せなことか。
昨年友達にもらった茗荷の根っこが無事鉢植えで育ち、去年は二つ収穫。今年は6つ出てきました。今のところ去年の3倍です。この調子で増えていけば嬉しいのですが。
昨日はこの茗荷にシマスズキのあらいもどきを合わせました。シマスズキは鱸という名前はついているものの、日本の鱸とは大分違うアメリカの魚のようです。私は良くシマスズキのお刺し身を使いますが、それは単純に他のお刺し身よりお値段が安いから。その割にはアメリカ産だからか新鮮だし、結構美味しいのです。
さて、薄く削ぎ切りにしたシマスズキはたっぷりの氷水の中で5ー6分。でも身が反り返りませんでした。なので、あらいもどき。器に氷を敷いて、その上に今年は元気な鉢植えの青紫蘇、水気を拭いた冷たいシマスズキをのせ、茗荷の薄切り、レモン、土佐醤油で頂きました。(お醤油に鰹節を入れて煮立て、冷めたら漉します。)
冷たいシマスズキを茗荷と一緒に。茗荷って本当に美味しい!
シマスズキの後半分は翁和え。シマスズキに塩を(一面白くなるくらい)振ってペーパータオルにくるんで冷蔵庫に約10分。流水で塩を洗い流し水気を拭いて米酢に10分。再度ペーパータオルで水気を拭き、お刺し身より少し薄めに切って、とろろ昆布でまぶします。
あしらいは胡瓜を板ずりにして薄切りしたものと青紫蘇。そして木の芽をポンと手ではたいて上にのせました。これも美味。
副菜は蕪の葉と油揚げの炒め煮。油揚げは手でちぎりました。この方が味がしみて美味しいです。酒、塩、醤油で調味し、山椒の粉を振りかけました。砂糖を入れない方がお酒には合います。
蕪の実は人参と青味に葉っぱも少し入れて塩とレモンでもんで、絞っただけ。簡単ですが、これもレモンの風味が美味しい一品です。
日本の独特な香り、茗荷、木の芽、紫蘇の葉の三つを堪能した美味しい和食でした。
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