やせっぽちソプラノのキッチン

sprnokchn.exblog.jp
ブログトップ

父の酒の肴 ―まぐろのやまかけ- 9・5・2009

 まぐろのやまかけは父の酒の肴として時折食卓に載りました。父は日本酒が好きで、燗をつけた晩酌が毎夕の日課でした。酒の肴は父だけの特別な料理で、私が子供の頃は父親は一家の長として、特別扱いされていたのです。といっても、母も毎日酒の肴を作っていたわけではありません。たいていは父の好物のウニの瓶詰めをちびりちびり舐ながら、徳利1本を長い時間かけて飲んでいたものです。ですから、やまかけが食卓に載ると、父は「おっ、やまかけですね。」と嬉しそうだったことを覚えています。

 夏になるといつの間にかビールになり、おつまみも枝豆や冷奴になり、そして秋風が吹き出すと、また燗のお酒に戻ったのでした。

 父が亡くなってから18年が経ちました。思い出す父はいつも着物姿です。明治生まれの父が、その後大正、昭和と激動の時を生きてきた様をもう少し聞いてみたかったと、最近になって思います。

 そういえば、母はやまかけには最後にもみ海苔を振りかけていたことをたった今思い出しました。今度作った時は忘れずに、もみ海苔を振りかけることにしましょう。

a0127398_1521698.jpg

[PR]
by Mchappykun | 2009-09-06 01:53 | 思い出