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やせっぽちソプラノのキッチン

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さといもと牛肉の煮付け        9・18・2009

小林カツ代さんの「アッという間のおかず」という本があります。このまえがきにはこんなことが書かれています。「アッという間に作った料理は、ほとんど間違いなくおいしいということをご存知ですか?それがなぜか最近分かったのです。つまり気合が入るからです。..(中略)....とにかく早く作らねば!...と一心不乱になるものです。」

気合というとアニマル浜口さんの掛け声を想像したのですが、私も最近小林カツ代さんのおっしゃる意味が分かってきました。料理をするときには、わき目もふらず夢中になる、そう、一心不乱になることが必要なのだということが。

私はお店のカウンターに座るのが好きです。カウンターですと、板前さんの無駄のない動きが良く見えます。そして、包丁なども腰を入れてトントンとリズミカルにそして集中していることが見てとれます。包丁の切れ味だけでなく、切る時のリズムあるスピード感というのもおいしさに関係するように思います。

何年か前、お若い方々をお呼びして一緒にお昼を作って食べたことがあります。その時作ったサラダのドレッシングが想像していたほどにはおいしくありませんでした。その日初めて作ったものでしたが、レシピを見て、これはきっとこんな風な味だろうという私の舌を満足してくれませんでした。不思議に思い、同じものをその日の夕食にもう一度作ってみました。そうしましたら、今度は私の想像通りの味においしく出来ました。

分量も順序も全く同じはずなのに、何が違ったのか昼間のことを思い返しました。そして一つ思い当たったのが、スピードでした。昼間は皆さんとお喋りしながら、ゆるゆると混ぜていました。でも、夕食は話し相手もいないので、さっさと作ったのです。さっさと作ることがこんなに味に影響することが始めてわかりました。これがきっと小林カツ代さんのおっしゃる「気合」なのではと思います。

夕べは小林カツ代さんの「アッという間のおかず」からさといもと牛肉の煮付けを作りました。これからさといものおいしい季節です。肉じゃがに似ていますが、シメジも入れて、ワンランクアップしたお惣菜に仕上がります。

さといもと牛肉の煮付け        9・18・2009_a0127398_159361.jpg

写真でもお分かりかと思いますが、肉の方はもっと味を濃く仕上げればよかったと反省です。この本は現在でも売られていますので、レシピは割愛しますが、本にも書かれてあるように、最初にしっかりお肉に味をしみこませるようにすればよかったのです。今回はさといもを圧力鍋で煮ましたので、短時間に柔らかくおいしく煮あがりました。調味料は水1カップに対して、しょうゆ大匙2、みりん、酒、砂糖各大匙1です。

この分量は目安ですので、この本のまえがきの最後のほうに書かれた文をそのまま載せます。「ウヌ?おかしいなこの分量、と思うことがあったら、どうぞ想像力を働かせ、ご自由に料理や調味料の増減をして下さい。」
by Mchappykun | 2009-09-19 02:01 | レシピ