やせっぽちソプラノのキッチン

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メルボルン旅行記(3)         8・30.2009

 メルボルンから帰ってきて以来サンディエゴではとてつもなく暑い日が続いています。わが家は比較的海に近いこともあって、普通は一年のうち、暑いと感じる日(気温が30度を超える日)は2-3日しかないのですが、今も午前10時現在で28度もあります。今日も暑い一日となることでしょう。

 日本の民主党大勝利のニュースやこの暑さの中、冬のメルボルンが遠くに感じますが、記憶が薄れないうちにアップします。


第三日目 -メルボルン-   8・24・2009

 この日は夫の会議の第一日目。ホテルの下にあるヴィヴァルディで朝ごはんです。9.9ドルのセットで、お腹一杯。

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 メルボルンの市内はトラムがとても便利です。観光客のための無料のシティー・サークルがダウンタウンの周りを走っていますし、トラムには2時間券や一日券があり、その切符もホテルで買うことが出来ました。

 25年前もよくトラムに乗ってあちこち行きました。でも、トラムに乗った記憶はあるのですが、娘を連れてどこへ行ったかあまり覚えていません。Jさん、BさんのほかにMさんは何度も私と娘を招いてくださいました。Mさんご夫妻はワインと食べることが大好きで、奥様も料理がお上手でした。ピスタチオの入った子牛のひき肉のミートローフはほうれん草にくるまれていて、今でも鮮明に覚えているほど素人離れした一品でした。ウィークデーのランチに私と娘を招いてくださった時も、おいしいオーストラリアの白ワイン一本を二人で空けてしまいました。私はグラスに一杯くらいしか飲みませんでしたから、殆ど彼女一人で飲んでしまった勘定です。

これは25年前のメルボルンの街角の写真です。服装と車のデザインが時代を感じさせます。
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 皆から親切にしていただいたことはまるで昨日のことのように覚えているのですが、平日に娘と何をして暮らしていたのでしょう。キッチンが付いていたので、あまりレストランに行かずに、食料品を買いに出かけたはずです。ゆでたロブスターを買ったのを覚えているので、魚屋さんが近くにあったのでしょう。毎日クイーン・ヴィクトリア・マーケットに買いに行ったわけではないでしょうから。このマーケットはメルボルンではとても有名です。25年前に行った時はその大きさにびっくりしたものでした。今回も覗いてみたいと思ったのですが、曜日と時間が合わず、行くことが出来ませんでした。

 さてこの日、二駅ばかりトラムに乗って行った所は国立ヴィクトリア美術館(National Gallery of Victoria: International)、略してNGV。ここで「ダリ展」を開催しているのです。

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 私はダリのシュルレアリストとしての絵しか知りませんでしたが、初期の写実的な絵のはっとするほどきれいな色使いや、共同制作の映画、或いはパリのファッションのポスターなど、ヴァラエティーに富んだ作品の数々で、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

 NGVの常設の展示を見終わるともうお昼の時間です。またトラムでダウンタウンの中心に戻り、ガイドブックで見つけた魅力的なアーケード街へ向かいました。

ブロックアーケードのしゃれた店
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 散々歩いて疲れた頃、いつの間にかチャイナタウンまで来ていました。ついたばかりの日に見つけたおいしそうな餃子のお店に行こうか、と考えましたが、一人で行ったら夫に悪いと思い、日本のラーメン屋さんに入りました。ここは熊本ラーメンでしたが、わざわざメルボルンで入るほどもないお店で、ちょっとがっかりしました。でも、日本人の駐在員と思われる方や若いオーストラリア人で一杯でした。

 平日だと言うのに、ダウンタウンは沢山の人が歩いていました。オーストラリア人は大柄な人が多く、皆大またで早足で通り過ぎます。東洋系の顔も大勢います。25年前にはこれほど多くの東洋人がいた記憶はありません。恐らく香港人が1999年以前に大量に流れ込んだのでしょう。

 Jさんの奥さんの話では、チャイナタウンも昔は小さかったけれど、徐々に大きくなっていったとか。きっと、25年前にはそれと気づかぬほどの大きさだったのかもしれません。

 がっかりしたラーメンから立ち直るために、またアーケード街へ戻り、偶然見つけたおいしそうなケーキがガラスケースに並んでいるカフェに入りました。ローレント(Laurent)と言うお店は私の勘に狂いなく、コーヒーもケーキもとてもおいしく、明日の朝食のためにハムとチーズのクロワッサン・サンドイッチを買いました。 お店の方に撮影を禁止されたので、残念ながら写真はありません。興味のある方は、上のLaurentの字をクリックしてお店のホームページをご覧下さい。
 
ロイヤルアーケード
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 会議が終わって疲れて帰ってきた夫。会議場と同じホテルに宿泊したのは本当に正解でした。

 夕食は東南アジアの屋台料理にヒントを得たというトレンディなレストラン、ジンジャーボーイ(Gingerboy)。透明なアクリルの椅子や照明がモダンな店内は、勤め帰りらしい人々で賑わっていました。出掛けに一応予約をしたのは正解だったようです。

 ここで私たちが戴いたものは、
Hot & Sour Banana Flower Salad with red onion、Mint and Crispy Fish
これをどんな風に日本語に訳せばよいのでしょう。
さしずめ、「酸辛味のバナナの花のサラダ、紫たまねぎ、ミントとカリっとした魚添え」となるのでしょうか。

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バナナの花が少ししか入っておらず淋しかったのですが、タイ風の味付けでおいしかったです。

これは、塩と胡椒味の鶏のスペアリブ、グリーンチリ醤油添え
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塩味が少しきつめでしたが、鶏肉もジューシーでおいしい一品でした。

キャラメライズした牛のほほ肉、ホット・アンド・サワーサラダと香味のきいたピーナッツペースト。
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牛のほほ肉がとても柔らかく、ソースがおいしい優れた一皿でした。

ウェーターさんがこの牛のほほ肉と一緒に勧めてくれた、コーンケーキのフライ。コーンの粒とたまねぎの甘さがおいしく、写真を撮るのも忘れてついつい手を伸ばしてしまいました。気が付いた時は残り一個。あわてて最後の一つを写真に収めました。

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 ジンジャーボーイはEzardの姉妹店。インターネットで調べた限りでは、Ezardを少しカジュアルにしてお値段も低めに設定したようです。アメリカドルが弱い昨今、外国へ行くと物価が高く感じられます。そんな時、おいしくて感じの良いお店でしかもリーズナブルなお値段だと、本当に嬉しく思います。そういうわけで、とても満足してこのお店を後にしました。
                                          (続く)
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by Mchappykun | 2009-08-31 02:51 | 旅行

メルボルン旅行記(2)         8・29.2009

第二日目 8・23・2009

 ホノルルのチャイナタウンのおかゆがおいしかったので、メルボルンのチャイナタウンでもおかゆを出すお店がないかと、朝から歩き回ります。でも、チャイナタウンのお店はどこもシャッターが下りたまま。メルボルンのチャイナタウンはレストランばかりで市場がないので、朝から開いているお店はないようです。

 ホテルの近くまで戻り、朝食を出すビストロ風のお店、ユーロピアン(European)に行きました。こげ茶色の木のテーブルや椅子が落ち着いた雰囲気をかもし出す、確かにヨーロッパ調のレストランです。オーストラリアの朝食はイギリス風で、コンティネンタルというのが、たまごにハムかソーセージ、トマトのグリルなどたっぷりの量です。

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 さて、この日は日曜日。かねてからメルボルン在住のJさん夫妻にお会いすることになっていました。Jさんは夫の仕事を通じての友達です。25年前に滞在した時はJさんと最初の奥さん、二人のお嬢さんと皆でハイキングをしたことがあります。オーストラリアではハイキングと言わず、ブッシュウォーキング(Bushwalking)と言っていました。

 25年前、小さい子連れで行った私たちにオーストラリアの方々はJさんに限らず、皆とても親切でした。夫が仕事のウィークデーにも何人もの奥様方が私と娘をお昼に招いてくださいました。この方たちの多くがリタイアーなさった中で、Jさんは今も現役です。

 Jさんは相変わらず親切に私たちのホテルまで車で迎えに来てくださいました。25年ぶりにお会いしたJさんは髯も髪も真っ白。夫は何年か前にお会いしたそうですが、容赦ないこの「時」の流れに私は一瞬唖然としてしまいました。Jさんの目にも私はそう映っているのでしょう。

 Jさんの運転で向かった先はウィリアムズタウン(Williamstown)。メルボルンの郊外、ポート・フィリップ湾に面し、歴史を感じさせるしゃれた街並みが目を引きます。

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湾の向こうの高層ビルがメルボルンのダウンタウンです。

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風は強くとも晴れて寒くない日曜日とあって、街中は沢山の人がそぞろ歩いていました。やっと駐車のスペースを見つけ、メニューを見ながらレストランを探します。手ごろなお店を見つけ、外で戴くことにしました。私たちはカレイのグリルとサラダ・ニソアーズを二人で分けました。

私たちが入ったレストランの前の黒板に書かれたメニュー。
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 ランチの後、Jさんは急に思い立って、Bさんの電話番号を探しにインフォメーションセンターに立ち寄りました。Bさんは今ではリタイアしていますが、25年前夫をメルボルンに招いてくださった方です。

 Bさんご夫妻もとても親切でした。娘のためにバギーをどこからか調達してきたり、週末は野生のコアラがいるところへ案内してくださったり、夕ご飯にも招いてくださいました。当時の奥様もウィークデーの昼間に娘と私を車で観光案内までしてくださいました。私もホテルの慣れないキッチンで料理してお二人に精一杯のおもてなしをしました。

 残念ながらBさんの電話番号は分かりませんでしたが、Jさんはあちこち回りながら、ホテルまで連れ帰ってくださいました。

 またまた夕食の時間です。日曜日には閉まるレストランが多いので、この日はチャイナタウンと決めていました。それもトラベル・チャネルの番組「No Reservations」のアンソニー・ボーデイン(Anthony Bourdain)お勧めの四川料理レストラン、「Dainty Sichuan」。
興味のある方はYouTubeのパート4をご覧下さい。

 四川料理の本場に行ったことがないのにこういうことを言うのは変ですが、本場の味はこういうのかもしれない、と思えるような味でした。とてもおいしかったのですが、とても辛くもありました。あまりの辛さに口の中が熱くなり、舌がビリビリして、フーッと息を吐いたら、ドラゴンのように火が吹き出るのではと思えるほどでした。

豆苗の炒め物
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魚香味のシュリンプボール
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牛肉とペッパーの炒め物。山椒の香がものすごくきいていました。
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 有名なテレビ番組に出たと言うのに、店の前には看板はおろか名前さえ書いてありませんし、店内にもアンソニー・ボーデインの写真もサインもありませんでした。店は中国人やオーストラリア人の若者で一杯で、気取らないお店のありように好感が持てました。

名前も書いていないお店の入り口
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あるレビューにはテーブルに着くのに一時間待ちとありましたので、予約なしですぐに席に着くことが出来た私たちはラッキーだったのかもしれません。
                                       (続く)
                                          
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by Mchappykun | 2009-08-30 01:41 | 旅行

メルボルン旅行記(1)  8・28・2009

第一日目 8・22・2009

ハワイから帰ってきてから10日しか経っていないのに、また夫の仕事で今度は南半球、オーストラリアのメルボルンに来ました。ロサンジェルス空港を出発したのが8月20日(木)の夜11時半。メルボルン空港に下り立ったのが22日(土)の朝7時半。延々15時間半のフライトです。飛行機に乗っている間に金曜日が丸々過ぎたのでした。こんなに長い時間飛行機に乗ったのは初めてです。まるで拷問のように辛かったです。と言う割には、よく寝ましたが。

メルボルンは今回2度目です。最初に来たのは1984年。やはり夫の仕事で5週間滞在しました。当時2歳半の娘を連れて、冬の日本からやって来たのでした。メルボルンが25年前とどう変わったのかを確かめるのも今回の旅行の楽しみの一つでした。

25年前にはこんな高速道路があったかしらなどと思いながら、空港からタクシーで向かったメルボルンのダウンタウンは、超高層ビルが立ち並ぶ大都会に変貌していました。

44階のホテルの部屋からは25年前にはなかったサッカー場、クリケット場(MCG)、テニスのオーストラリアオープンの会場であるアレーナ(Rod Laver Arena)が見えました。この新しいスポーツ会場の向こうにはヤラ河とアレクサンドラ・ガーデンズ(Alexandra Gardens)、ロイヤル・ボタニック・ガーデンズ(Royal Botanic Gardens)の公園が広々と連なり、更にその向こうにはポート・フィリップ湾(Port Phillip Bay)が青く光っていました。上から見ると、メルボルンの街には沢山の公園があるのがよく分かります。

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部屋で一休みすると、早お昼の時間です。体内時計はすっかり狂っているので、現地時間で行動することにして、ランチを食べにチャイナ・タウンまで歩いて行くことにしました。どこへ行っても私たちはすぐにチャイナタウンを目指してしまいます。

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通りを歩いていて、日本のレストランの多さにびっくりしました。すしブームは今や世界的ですが、ここにはラーメン屋さんもあります。余程このラーメン屋さんに入ろうかとも思いましたが、通りに面したガラス窓に向かって、麺をうっているチャイニーズレストランを見つけたので入ることにしました。

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ここの手打ち面は腰があって、とてもおいしかったです。餃子もとてもおいしかったのですが、麺も餃子も量が多く、食べきれないのが残念でした。

チャイナタウンを気の向くままに歩いてみました。中国人の移民はゴールドラッシュの1850年代に始まるそうで、長い歴史があります。ですからこのチャイナタウンも相当昔からあったはずです。けれども、25年前にチャイナタウンを歩いた記憶が全くありません。1984年の時は夫の仕事場の近く、ダウンタウンのほぼ中心にあったキッチン付きのアパートのようなホテルに滞在していました。メルボルンのダウンタウンはそれ程大きくないので、気づかないはずはないと思うのですが...

街角で面白い食べ物を見つけました。すしバーガーです。これはオーストラリア独自のものなのでしょうか。それとも日本からの輸入でしょうか。少なくともサンディエゴにはありませんし、昨年東京に行った時にも見かけた覚えはありません。

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 この日は天気も良く、さほど寒くなかったのは幸いでした。とはいえ、15時間半のフライトの後ではあまり活動的にもなれず、午後はホテルで過ごし、夕食はホテルの下にあるメルボルンでは最も古い和食のレストランの一つである乾山で夕食を取りました。

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 まことにに正統な日本のレストランでした。こういうレストランで食事をしていると、自分たちが今どこにいるのか分からなくなります。お店の内装も日本的で、お店の方々も日本人、出てくる料理も実に日本的です。でも、昔は鮭はお刺身にはしなかったものです。養殖で獲れるようになってからの事ですが、鮭のお刺身はやはり外国にいることを痛感させられました。
                                   (続く)
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by Mchappykun | 2009-08-29 05:48 | 旅行

映画ジュリー&ジュリアに寄せて   8・20・2009

 8月7日公開になった映画、ジュリーとジュリア(Julie &Julia)を先週末見に行きました。この映画はアメリカ人向けに始めて本格的なフランス料理の本を書いた料理家、ジュリア・チャイルドとニューヨークに住む若い働く人妻、ジュリーがある日思い立ってジュリア・チャイルドの524のレシピを全部1年以内に作ってそれをブログに書くという、過去と現在、ジュリアとジュリーが織り成す実話を元にした物語です。

 この映画の根幹であるジュリア・チャイルドの料理本「Mastering The Art Of French Cooking」のペーパーバックス版、全二巻を私も持っています。

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 1979年、私たちは結婚後一年で夫の仕事のためイギリスに滞在することになりました。イギリスに行って間もなくの頃、本屋さんで見つけたこの本を夫が私に勧めたのです。夫は今ではなぜこの本を勧めたのか覚えていないそうです。料理本など今まで買った事もない夫がなぜ,この本を知っていたのか本人が覚えていないのですから、私に分かりようもありません。一枚の写真もなく、黒白のイラストしかないおよそ愛嬌のない本でしたので、私は躊躇しました。料理本にはカラフルな写真がある方がイメージがわきやすいものです。夫が勧めるのでしぶしぶ買った本でしたが、それが私のお料理への興味を引き出した大切で貴重な本となったのでした。この本は私に料理のおもしろさ、奥深さを教えてくれました。書き方がとても親切なので、この通り料理すれば、どんなに複雑に見える料理でも、ちゃんとおいしく出来ました。

 イギリスの冬は長く陰鬱です。午後3時過ぎには暗くなり始め、朝の出勤時間の8時になってもまだ暗いのです。それまで外国に住んだことのなかった私は、英語は分からない、友達はいない、今のようにインターネットもない時代、電話代も高く日本へもおいそれとかけることが出来ず、気の滅入る日を送っていました。おまけに、天気まで毎日どんよりとしていて、めったに太陽が顔を出しません。

 それに、最初の六ヶ月は運転免許も持っていませんでしたし、1時間に一本のバスだけが街へ行く足でしたから、あまり一人であちこち行くこともままなりませんでした。そんな訳で、この料理本を昼間に読みながら献立を考え、週末にはそれに従って一週間分の食糧を買い込み、夕方3時を過ぎるとこの本を見ながら夕食を作ることが日課のようになりました。その頃は英語を読むのもご飯を作るのも時間がかかったものです。

 524のレシピ全部を作ったジュリーには遠く及びませんが、私もこの本に従って、色々な料理に挑戦しました。特にクリスマスやお正月はローストチキンやロブスターのテルミドールのような超難関なものもトライしました。映画に出て来たビーフ・ブルギニョンも何度か作りました。ジュリーがやっていたように、お肉の水分をペーパータオルでしっかりとってからソテーすることはこの本から学びました。

映画の中でジュリーが作ったビーフ・ブルギニョンのページ
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 私たちが住んでいたレディング(Reading)に当時は日本食料品もありませんでしたから、手に入るお米は外米しかありません。普段はイタリア産の短米をお鍋で炊いていましたが、このいわゆる外米もこの本のとおりに作れば素晴らしいお米の一品が出来ました。

 ラズベリーやオレンジを使って素晴らしくおいしいババリアン・クリームを作ることが出来たのもこの本のおかげです。それにイギリスの乳製品はとてもおいしいのです。クリームはダブル・クリームと言うのがあり、それは箱から注ぐ時にすでにトロっとしていました。角砂糖でオレンジの皮をこすり、オレンジの香とエキスを角砂糖にしみこませる方法は今まで聞いたこともなく、そうやって作ったデザートはオレンジの香が高く、高級レストランで戴くような味に仕上がりました

 どんな難しいものでもこのレシピの通り料理して、今まで失敗したことがありません。これはすごいことです。ジュリア・チャイルドはこの本を完成するに当たって、全部自分たちで作ってみたといいます。
こんな風にして、私たちは暗く憂鬱なイギリスの冬をおいしいお料理を作って食べることで乗り切ったのでした。

 実はこの写真の本は二代目です。一代目はあまりにぼろぼろになったので、お払い箱にして、1984年、2度目にイギリスに滞在したときに新たに買ったのですが、それでもこんなになってしまいました。この本には色々な思い出が一杯詰まっています。ですから、この本を手に取ると、イギリスでのあんなこと、こんなことが走馬灯のように駆け巡ります。

 最近はこの本を見ることはめったに無くなりました。というのも、年と時代のせいでしょうか、正統派のフランス料理のバターやクリームをたっぷり使ったものよりは、さっぱりとした味を好むようになったからです。

 それでもこの本は私にとってフランス料理のバイブルとも言える大事な本です。
映画の中でジュリアの夫が「君の本が世界を変えるんだよ。」と言うシーンがあります。確かに、世界中で一体どれだけの人がジュリア・チャイルドのこの本の恩恵を蒙ったことでしょう。テレビでのジュリア・チャイルドの番組も彼女の気取らない人柄がにじみ出た人気番組でした。お鍋からお皿に移すときに失敗して崩してしまったり、それでもちっとも慌てないで、「皆さんだったらもっと上手に出来るでしょう。」と言ったりする庶民性が、皆に愛されていたのだと思います。
 
 私にとってこの本と出合ったことは幸福でした。そして、多分夫も。ジュリー&ジュリアの映画は時にジュリーが昔の自分と重なり、料理だけでなくそれにまつわる様々な昔のことを思い出させてくれました。

 そこで久しぶりにこの本から、牛肉とたまねぎのビール煮を作りました。

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 10年くらい前まではよく作った料理です。ベルギー風のフランス料理なのに、何かまるでおふくろの味のような、昔の自分に出会ったようなとても懐かしい味がしました。

レシピ
牛肉とたまねぎのビール煮
 (なるたけ本文に忠実に訳したつもりです。)
(Carbonnades à la Flamande; Beef and Onions Braised in Beer)

 ビールはベルギーの煮込み料理に使う典型的なもので、赤ワインを使ったビーフブルギニョンとはずい分違ったものになります。ほんの少しブラウンシュガーを入れることによってビールの苦さが緩和されます。そして最後に入れる少量のヴィネガーが独特な味をかもし出します。バターでソテーしてパセリとあえたじゃがいもか、バターでソテーしたヌードルを添えてグリーンサラダとビールでお召し上がり下さい。

-6人分-
脂身の少ない牛肉の塊(チャック、又はランプの部分) 1.5キロ弱
新鮮な豚の脂又はよいサラダオイル  大匙2-3
しっかりしたフライパン


オーブンを160度C(325度F)に温めておく。牛肉を厚さ1センチ、5x10センチの大きさにスライスする。牛肉を一枚ずつペーパータオルなどで水分をふき取る。フライパンに脂かサラダオイルを2-3ミリの深さににいれて煙が立つくらいまで熱する。すばやく牛肉のスライスを2-3枚ずつ入れて両面が茶色になるまで焼き、皿に取り出す。

たまねぎのスライス   約700g
つぶしたにんにく    4かけ
塩・胡椒


中火にし、足りなかったらオイルを足し、上記のフライパンにたまねぎを入れ、茶色になるまで炒める。火からおろし、塩胡椒し、にんにくを入れて混ぜる。

半径20-22センチ、8センチ深さの直火、オーブンに入れられるキャセロール鍋
塩・胡椒


キャセロールの中に牛肉半分をいれ軽く塩胡椒する。その上にたまねぎ半量を敷き詰める。残りの牛肉とたまねぎも同じようにする。

濃いビーフストック又はブイヨン   250cc
ブーケガルニ(大); 1個 (パセリ6本、ローレル1枚、タイム小匙1/2をチーズクローズにいれてしっかり縛る)
ビール(ラガー)400-500cc
ブラウンシュガー(薄い色のもの) 大匙1


同じフライパンにビーフストックかブイヨンを入れて煮立て、フライパンの底をこそげるようにする。それを牛肉とたまねぎの入ったキャセロールの中に注ぐ。さらに、牛肉が隠れるくらいビールを注ぐ。ブラウンシュガーを加える。ブーケガルニを牛肉の中にうずめる。キャセロールを火にかけ、ぐつぐつしてきたら蓋をして、あらかじめ温めておいたオーブンの下段に入れる。オーブンの中で2時間半、牛肉が柔らかになるまでゆっくりふつふつした状態を保ったままオーブンの中で煮る。

約 20gのコーンスターチを大匙2のワインヴィネガーと混ぜておく

ブーケガルニを取り出す。キャセロールの中のスープを小鍋に移し、アクを取る。スターチとヴィネガーを混ぜたものをスープの中にいれ3-4分煮込む。味見をして足りなかったら塩胡椒する。大体400cc 位の量になっているスープを牛肉の上に注ぐ。

*ここまで事前に作っておくことが出来る。

パセリポテト又はヌードル
パセリ(飾り)


サーヴするときは蓋をしたキャセロールを火にかけ、4-5分弱火でふつふつと煮て、中まで火が通るようにする。キャセロールのまま食卓に出してもよい。
熱い皿に肉を盛り、ソースを肉の上にかけ、ゆでてバターでソテーし、パセリを散らしたじゃがいもか又はヌードルをバターでソテーしたものを付け合せにしてサーヴする。


 久しぶりに作って、私は危うく焦がすところでした。今まで何度も作ってこんなことはなかったのでびっくりしました。お肉の量は上記のものの2/3でしたが、ビーフストックとビールの量はほぼ上記の通り使いました。恐らく、オーブンがコンベックであることと、お鍋を直径28センチと大き目のルクルーゼを使ったことで、短い時間で煮詰まってしまったのだと思います。

 ジュリア・チャイルドがこの本を最初に出版したのが1961年。私がこの本とであったのが1979年。現在私が持っているキッチン用品はその頃に比べればかなり進歩しました。今回私は約2時間煮込んだところで焦がしそうになったのですから、1時間半でもよいのかもしれません。或いはルクルーゼだったらオーブンの中に入れなくともおいしく出来るかもしれません。

 この本のレシピは50年近く経った現在でも立派に通用しますし、また、正統なフランス料理を学ぶにはとても適した本です。けれども、進歩したキッチン用品を使った新たな手間や時間の修正も必要なのかもしれません。


 また一週間ほどブロぐをお休みするかもしれません。また一週間後にお会いしましょう。それまで皆様もお元気で。
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by Mchappykun | 2009-08-21 01:38 | レシピ

ハワイ旅行記 -オアフ島ー     8・19・2009

第八日目・最終日 -ホノルル- 8・9・2009

海を眺めながら最後のホテルの朝食。夫はこんなものを頼みました。すごいボリュームです。

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私は季節の果物とヨーグルト。この果物の量もすごいです。

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 ハワイのパイナップルもパパイアも甘くて本当においしい。サンディエゴでもマウイ・パイナップルと言うのを売っていますが、こんなに甘くはありません。やはり熟す前に収穫したものだからでしょう。いちごはマウイの方がおいしかったです。でも、いちごはなんと言ってもサンディエゴの知野ファームに軍配が上がります。

 さて、タクシーで空港に向かいます。でも運転手さんに空港に行く途中、日本のお弁当屋さんに寄ってもらいました。ところが、あいにくお弁当屋さんは日曜日とあって閉まっています。親切な運転手さんは日本のスーパーマーケット、ドンキホーテのお弁当がおいしいからとわざわざ寄ってくださいました。

 ドンキホーテの海老天が入った巻き寿司はとてもおいしかったですよ。

 ホノルルで私たちはずい分タクシーを利用しましたが、どの方もとても親切でした。また、人種が様々なのも興味深かったです。アメリカ人、ベトナム人、韓国人、日本女性、フィリピン人。現在のホノルルの人種の色分けを表しているのでしょうか。ホノルルでは、確かにいわゆるアメリカ人がマイノリティに見えました。見かけるアメリカ人のほとんどは観光客と言っても良いような。アメリカにあってもここは特殊な州なのかもしれません。

 また、銀行もハワイの銀行ばかりで、バンク・オブ・アメリカの支店がどこにもないのが意外でした。アメリカの中だから、当然バンク・オブ・アメリカがあるものとばかり思って事前に調べることをしなかったのです。もちろん他行からも現金を下ろすことが出来ましたが、おろす度に3ドル余計にかかってしまいました。こんなところからも、やはりハワイはアメリカ本土とは離れた場所と言うことを感じさせられました。

 サンディエゴから行ったハワイは前回ほどの感激はありませんでした。それでも、ハワイの海の色と花の美しさはやはりこの世の楽園にふさわしいものでした。

 夫の仕事のおかげで、私にとっては素晴らしい休暇だったことを感謝しています。

さよなら、ハワイ。
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                                      おわり
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by Mchappykun | 2009-08-20 01:35 | 旅行

ハワイ旅行記 -オアフ島ー     8・18・2009

第七日目 -ホノルル- 8・8・2009

 ハワイ最後の夕食はまたしても居酒屋、とっくり亭にタクシーで乗り付けました。このお店もガイドブックFodor’sに載っていた所。地元の人でいつも一杯と書かれてあったように、時が経つに連れ満員。やはり予約を入れておいて正解でした。

最後はハワイらしくアヒのポキ。
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ここのポキは正統、これぞポキと言う感じでへんに凝っておらず、おいしかったです。

 後は玉子焼き、鶏レバーとしし唐、手羽の串焼き、じゃがいもとたこのバター炒め。これはじゃがいもが少し硬すぎました。ぼたんえびのから揚げ、最後に夫はほうれん草入りうどん、私は梅おにぎり。

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本当にお腹いっぱいになりました。

 お店の壁には一面にお客さんの色紙。それがほとんど英語なので、いかに地元の方々に愛されているかが分かります。お客さんが喋る言葉も、韓国語だったり、日本語と英語のちゃんぽんだったりと様々です。でもお店のご主人はまさしく日本人です。味も店構えも気取らずに、手を抜かずにちゃんとおいしいものをお出しする良いお店でした。

 夕暮れのホテルの前の海岸。ハワイへ来たのに、結局一度も海に入りませんでした。それで最後におしるしまでと、足だけつかりました。この前ホノルルに来たのは31年前。またハワイへ来る機会があるのかどうか...

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                                 (続く)
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by Mchappykun | 2009-08-19 02:16 | 旅行

ハワイ旅行記 -オアフ島ー     8・17・2009

第七日目 -ホノルル- 8・8・2009

チャイナタウンから5-600メートルの所にイオラニ・パレス(Iolani Palace)という元ハワイの王様の宮殿があります。

私たちはここでガイドのツアーに参加しました。ボランティアでガイドをして下さった方は根っからのハワイ人。ハワイの歴史は何でもご存知のようでした。中は撮影禁止でしたので、興味のある方は、上記のカラーのイオラニパレスという箇所をクリックしてホームページをご覧下さい。

イオラニ・パレス
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パレスの前庭の大木
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チャイナタウンに戻ってディムサムを食べた後は、また歩いてフォスター植物園(Foster Botanical Garden)へ行きました。

それ程広い敷地ではありませんが、今まで見たこともないような面白い植物がありました。

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とてつもなく大きな木です。
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カンノンボールツリー(Cannon Ball Tree)、砲弾の木とでもいうのでしょうか。実がまん丸でまさに砲弾。中はどんな風になっているのでしょう。頭に落っこちてきたら大変。

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パンノキ、英語ではブレッドフラワーツリー(Breadflower Tree)
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「星の王子様」に出てくるバオバブの木。こんな木だったのですね。始めて見ました。それにしても巨木です。
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レインボウ・シャワー・ツリー。下から見上げると、黄やピンクがかったオレンジの花がこぼれるように咲いていて、まさに虹色のシャワーが降り注ぐよう。

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 本当に変わった木が沢山あり、暑い中を歩いてきた甲斐がありました。

 帰りはバスでワイキキまで来ましたが、この日も人ばかり。ルイ・ヴィトンやグッチやコーチなど高級店が立ち並ぶ通りを上半身裸の男性や水着姿もあらわな女性が歩き回る様はいかにもハワイ。ピープル・ウォッチングをしながら「暑い、暑い」と言いながらホテルまで歩きました。
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by Mchappykun | 2009-08-18 08:33 | 旅行

ハワイ旅行記 -オアフ島ー     8・17・2009

第七日目 -ホノルル- 8・8・2009

本当は仕事が終わったら翌日すぐに帰ろうと計画していたのですが、土曜日より日曜に帰る方が一人200ドルも飛行機代が安いことが分かり、一日滞在を伸ばしました。という訳で、今日は夫の仕事もオフ。

朝ごはんはチャイナタウンでおかゆを食べようとタクシーでやって来ました。

朝8時過ぎのチャイナタウンは人と物で溢れかえっていました。ニューヨークでもサンフランシスコでもチャイナタウンは皆同じ顔をしています。一言で言えば「混沌」。雑然としていて沢山の人々が群がり、中国語ばかりが飛び交います。人間の「食」への欲望と商魂が入り混じった活気のあるこういう市場を見ると、人間の逞しさを感じて大好きです。

マーケットの片隅にお世辞にもきれいとは言えないおかゆを出すお店を見つけて、入りました。
私が頼んだものはピータンと豚肉入り。ボウル一杯の熱々のおかゆは夫いわく、ハワイで一番おいしかったというほどおいしかったです。
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満足してチャイナタウンの中を歩き回りました。ランチにまたチャイナタウンに戻ってきたのですが、お昼にはあれだけあった豊富な品物があらかた無くなっていたのにはびっくりしました。

ご一緒にチャイナタウンの市場めぐりをお楽しみ下さい。

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                                       (続く)
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by Mchappykun | 2009-08-18 00:48 | 旅行

ハワイ旅行記 -オアフ島ー     8・16・2009

第六日目 -ホノルル-  8・7・2009

 この日は夫は仕事なので、また一日私の一人行動です。ホノルルはバスやタクシーが便利だとガイドブックに書いてあり、滞在も三日なので車は借りませんでした。でも、結果的には、借りた方が行動範囲も広がり、暑い中をそんなに歩くこともなく良かったのでは、と少し後悔しました。最後の土曜日だけでも借りようかとホテルの方に聞きましたら、とても高く、また車がほとんど出払っていて借りるのは難しいと言うので諦めました。

 という訳で、近くのバス停から2番のバスに乗り向かった先はホノルル美術館(Honolulu Academy of Arts)。中は撮影禁止でしたので、残念ながら写真はありません。ゴーギャン,マティス、モネ、ピカソなどのマスターピースのほかにもハワイ在住のアーティストの絵画など、結構楽しむことが出来ました。館内はほどほどに空いていたので、ゆっくりと見て回ることができたのも嬉しいことでした。

ホノルル美術館の中庭
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 美術館内にあるカフェがおいしいと聞いていたので、立ち寄りました。朝に沢山戴いてしまったので、本当はあまりお腹が空いていません。滞在しているホテルでガーデン・ベネディクトというイングリッシュマフィンの上にエッグベネディクトが載ったものが二つもあるのを戴いてしまったからです。でも、この時間をはずすときっとお腹が空くだろうと思い、スープとサラダで簡単にお昼を済ますことにしました。

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 ホテルに帰って一泳ぎしようかとバス停で待っていると、もう一つホテルのそばを通る13番がやってきました。ところが、このバスは私が考えていたルートとは別の道路を通っていたらしく、気が付くと、ワイキキを元来た方に走っているではありませんか。あわてて下り、ぶらぶらとホテルまで歩くことにしました。それにしてもワイキキの通りは人だらけ。まるで銀座の歩行者天国です。道路も海岸も人で一杯。

 滞在しているニューオータニホテルはワイキキのもっと南です。途中でアイスクリームで英気を養い、暑い中をゆったりと歩きました。きっと東京の暑さよりは風があるだけ過ごしやすいのかもしれませんが、サンディエゴの涼しい風に慣れてしまった身には、この暑さの中を歩くのは結構こたえました。人間の体はすぐに楽な方に慣れてしまうのですね。

 くたくたになって帰って来た夫。今日でハワイの仕事は終わりです。私が調べておいたレストランを夫は気に入らず、自分でインターネットで調べ、私が予約を入れました。

 ホテルのフロントでタクシーを頼むと、日本人の支配人らしき方が「どちらへ行かれるのですか?」と聞きます。レストランの名前を言いますと、「ちょっとお待ち下さい。」となにやらホテルの他の従業員と話をしておられます。タクシーを頼んだだけなのに何事かと思い、「何か不都合でもあるのでしょうか。」と訊ねますと、その名前のレストランは聞いたことがないのでちょっと調べております、と答えられます。こちらはたった今予約したばかりですので、何か腑に落ちずにいますと、支配人らしき方が、「どういったレストランにいらっしゃりたいのでしょうか。」とまた聞きます。こちらの希望を言いましたら、それでしたら、私の行きつけの良いお店がありますし、もう私も帰る時間ですので、途中ですからお送りします、とおっしゃいました。

 何だか狐につままれたような気分でしたが、ご好意に甘えることにしました。車の中で、その方は、実は私たちが示した住所にあるレストランは前に一度その方が行ったことがある所で、その時半分腐ったようなものを出されて往生したことがあるのだとか。それで、その方がプライベートでよく行くおいしいお店にご案内して下さるということでした。その方は親切にもお店の中まで私たちを連れて行ってくださり、お店の方に紹介してくださいました。

 そこは[はな火]という名前の居酒屋風のお店で、外に看板が出ていないので、一見さんは入ることが出来ないでしょう。

私たちがここで頼んだものは、
おばんざい5種、さつま揚げも自家製です。
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かれいのからあげ
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あさりとねぎのぬた
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そして最後に冷麦。たれの中に柔らかに煮たなすが入っており、薬味の茗荷もたっぷりで、とてもおいしかったです。
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 ホテルの方が勧めるだけあってとてもおいしく、しかもお店の方もとても感じが良く、本当に素晴らしい夕食を楽しむことが出来ました。ホテルの方の名前を聞きそびれてしまいましたが、本当にありがとうございました。

 「はな火」さんの名刺にはこんなことが書いてあります。
「ちょっと自慢したい、でもそっとして、できれば他人には教えたくないハワイで愉しむ大人の味覚のスポット」
まさにこの通りなので、このブログをお読みの皆様方にだけにそっと住所をお教えいたします。

2700 South King St., D-104 Honolulu, Hawaii 96826
Phone: (808)951-0510
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by Mchappykun | 2009-08-17 01:36 | 旅行

ハワイ旅行記 -オアフ島ー     8・15・2009

第五日目 -ホノルル(Honolulu)- 8・6・2009

マウイ島からオアフ島に向かう途中モロカイ島が見えました。

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 ホノルルの空港でタクシー乗り場が分からずうろうろしていると、アメリカ人のお兄さんがタクシーを探しているのか、と聞いてきました。そうです、と答えるとそのお兄さんはタクシーの運転手さんで、しかもタクシーはその一台しか止まっていません。タクシー乗り場と書かれてあるわけでもなく、他の空港と違って誘導する人もおらず、ちょっと心配でしたが、ままよ、と乗り込みました。ハイウェーの渋滞には驚きましたが、心配することもなく、滞在先のホテルニューオータニに無事着くことが出来ました。

 マウイに比べるとホノルルは大都会です。30年以上前にホノルルにやってきた時も、ワイキキの海岸のすぐそばまで高層ビルが押し寄せてきていて、びっくりしたものでした。

ホテルのベランダからの景色
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 さて、ホテルで一休みすると、早、夕食の時間です。ホノルルはやはり和食のお店が沢山あります。ホテルからそう遠くないといっても歩ける距離ではないので、タクシーで居酒屋呑兵衛(Izakaya Nonbei)に出かけました。このお店はガイドブックFodor’sに載っていたお店です。この本の中に、一ページを使って居酒屋についての説明があり、そこにお勧めの一つとして載っていたのです。

 私たちはここで、松皮ガレイの薄作り、もろきゅう、砂肝とねぎの味噌煮込み、モイというハワイのお魚の塩焼き、最後にシジミのお味噌汁とおにぎりを戴きました。

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 三世か四世と思われるお店のご主人にモイというお魚は昔は王様しか食べられなかったことを教わりました。お値段からすると、今でもめったに獲れない貴重な魚なのでしょうか。イシモチに似たような食感でおいしい魚でした。

 来ているお客様も半数以上が日本人、といっても観光客ではなくホノルルに住んでいらっしゃるような方々で、外観もインテリアも日本そのままの居酒屋でした。

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何だか日本に帰ったようなくつろいだ気分になりました。
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by Mchappykun | 2009-08-16 02:08 | 旅行