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やせっぽちソプラノのキッチン

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ダンシング・シュリンプ    6・6・2010

日本料理には活け造りといって生きたままの魚を刺身にする料理法がありますが、タイ料理にも同じような料理法があるのだそうです。ダンシング・シュリンプ(Dancing Shrimp)と呼ばれる料理です。これはまさに日本の「えびの踊り食い」です。Kasama Loha-Unchit著「Dancing Shrimp」から一部抜粋して訳しますと、生きたままのえびは「口の中で踊り、のどで踊り、私たちの体の中で踊るのです。」と言うことになります。

更に彼女は続けます。私たちはえびの「生」を奪うのではなく、えびは幸せに思いながら私たちの体の一部となるのです。「エネルギーはなくなるのではなく、単に形を変えるだけだ。」と。そして、「えびは私たちを通してその魂をこの世に存続させるのだ。」そうです。いかにも仏教国らしい考え方ではありませんか。

さて、中華のスーパー、99ランチには大きな水槽の中に生きたままのえびが売られています。このえびを買って来て、本当のダンシング・シュリンプではありませんが、タイ風のお刺身とカラのついたまま下味をつけて揚げたものを作りました。両方ともとても美味しかったです。

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お刺身にしたえびの頭は翌朝お味噌汁にしました。えびの頭はとてもよいお出汁が出るので、美味しいお味噌汁になります。頭の中には味噌も肉も結構入っていますので、新鮮なえびは無駄なところがありません。

ダンシング・シュリンプ
レシピ:Kasama Loha-Unchit著「Dancing Shrimp」
材料(アペタイザーとして3-4人分)

すし用のえび  中型 350g
タイチリ 10-15本 薄い輪切り
ガーリック 12片 みじん切り
ナンプラー  大匙2-3
砂糖 小匙1-2
ライムジュース 大匙3-4
青ねぎ(白い部分のみ) 1本 みじん切り
香菜 粗みじん切り 大匙2
ミントの葉 (小さい葉はそのまま、大きい葉はちぎる) ½カップ

1.えびは殻をむき、背に切込みを入れる。(生のままが嫌な人は軽く炒める。)

2.チリとガーリックを石臼で叩き、ペースト状にする。ナンプラー、砂糖、ライムジュースを入れて混ぜる。

3.えびの上に2のソースをかけ、青ねぎ、香菜、ミントの葉を散らす。


ガーリックと胡椒のえびのカリカリ焼き
レシピ:Kasama Loha-Unchit著「Dancing Shrimp」
材料(アペタイザーとして6-8人分)

カラつきえび 小又は中型 450g
揚げ油(ピーナッツオイルが望ましい) 3カップ
白胡椒 大匙2
ガーリック 10片以上 みじん切り
片栗粉(タピオカフラワー) 大匙2
ナンプラー 大匙1-2
レタス 皿に敷く
トマト 2個 輪切り

1.えびを洗い、水気を切る。殻はつけたまま、室温に20分置く。

2.オイルを中華なべに熱する。その間に、えびに胡椒、ガーリック、ナンプラー、片栗粉を手で満遍なくまぶす。

3.油が十分熱くなったら、えびを揚げる。えび同士がくっつかないようにする。焦げないように火加減に注意しながら、約3分カリッとなるまで揚げる。

4.えびが揚がったら、ラックか金網に置く。このときペーパータオルは使わないようにする。(ペーパータオルだと空気の循環が悪く、カリッとならない。) 油の中のガーリックの揚げかすをきれいに取り、油の温度を高くして、次のえびを揚げる。

5.レタスとトマトと一緒に皿に盛りつける。

殻ごとパリパリと食べることができ、とても美味しい一品です。えびのからはカルシウムも豊富ですし、殻ごと食べるので食べがいがあります。
by Mchappykun | 2010-06-07 01:27 | レシピ