第八日目 8月14日(土) -続き-
美味しいウニがたっぷりのったウニ丼に大満足の私たち。車を更に先へと進ませます。長いトンネルをいくつもくぐりぬけ、海を右に見ながらひた走りました。
私は学生時代の四十年近く前に、友達と二人で積丹半島をバスで回り、ユースホステルに泊まったことがあります。そのときは途中からガタガタゆれる泥んこの道でした。地図で見たら、このユースホステル、お昼を頂いた「浜寿し」があるすぐそばなのです。確か、その頃はユースホステルがあった町余別で、道路は終わっていたと思います。
海沿いの国道229は当然ながらきれいに舗装されて、昔の面影はまったくありません。この雷電国道と呼ばれる道路はウィキによると、小樽から江差までの全長307km 。この間最長3.57km のトンネルを始め、なんと全部で63ものトンネルがあります。こんなに沢山のトンネルをよく掘ったものです。
神威岬と神威岩

弁慶の様々な伝説から生まれたという奇岩、雷電海岸の弁慶の刀掛岩

この日の宿泊地、岩内に行く途中、神恵内という町を通りました。そこで見つけた海産物やさん、「菅原商店」で干物を買い求めました。干物といっても珍味類、お酒のつまみです。大きなお店ではありませんが、商品は全てこのお店が作っているそうで、今まで見たこともない名前のものがずらっと並んでいます。
夫の相好は崩れっぱなし。こういう珍味が大好きなのです。日持ちがするので、沢山買い求めました。こういう地元の小さいお店の方が美味しく、また値段も安いものです。
菅原商店で買い求めた珍味

岩内の道の駅に着いてしまいましたが、まだチェックインの3時には間があります。ハスカップのアイスクリームを食べて時間をつぶし、温泉宿、高島旅館へと向かいました。
山の緑に囲まれたこじんまりとした旅館です。全部で12室とか。
ロビーから見た景色

部屋の右側の窓には大きな栗の木が沢山の実をつけています。

ここの温泉は水でうめることも、沸かすこともしない、源泉かけ流しで、硫黄の匂いもしない、透明なきれいなお湯です。大きな湯船と隣の露天風呂と両方入りました。温泉は何年ぶりでしょう。肩までつかると、ザザーッとお湯が溢れました。なんとも贅沢な気分です。
温泉に入り、部屋で少しゆっくりすると、はや夕食の時間です。ここはお部屋で頂くことができます。最近は部屋食が少なくなりつつありますが、部屋で食べられるのは旅館の醍醐味の一つです。
仲居さんが小さいプロパンガスを持ち込んで、食事の用意を始めました。この仲居さんが元気が良くて、フレンドリーで、ただでさえ豪勢な食事が一層楽しくなりました。
サーヴィスに白ワインを持って来て下さいましたが、デザートワインのように甘く、これだけがちょっと残念でした。

「今日は時化だったから、殻つきのウニでなくてごめんなさい。」と言ってでてきた塩水ウニ。やはり今日は海は荒れていたのです。

なまこ。こんなに美味しいなまこは初めてでした。

ホタテ、ボタンエビ、ホッキのお刺身。

活あわび。「切ってもいいんだけれど、このままガブッと丸のままかじった方がおいしいから。前歯でなくて、糸切り歯でね。」と、丸かじりを催促されて、写真は、かじった後になってしまいました。見苦しい写真、悪しからず。活きた鮑の丸かじり。なんと言う贅沢でしょう。やはり、とても前歯では噛み切れない硬さですが、確かに糸切り歯を使うと、案外簡単に噛み切れました。口の中で、コリコリ、衝撃的な美味しさでした。

ひらめの姿造り。優に4人分あります。これらのお刺身を本わさびを自分ですりながら頂きます。

鮑、つぶ貝、そら豆を備長炭で焼きます。丁度程よく焼けると、殻からスッとはずすことができます。

石狩鍋にも鮑。これで、一人計三つの鮑を頂いた勘定です。お腹が苦しくなるほどで、残念ながら、お鍋の魚類を食べきることはできませんでした。それにしてもすごい量です。娘たちをここに連れてきたかった、と思いました。もちろん量はこのままで。

この地方でしかとれないという珍しい魚、吉次(キチジ:キンキの一種)。

鮑の肝の酢の物

デザートは夕張メロン。これが甘くて、柔らかでジューシーで、素晴らしく美味しかったです。

新鮮で贅沢な海の幸をこんなに沢山に頂いたのは初めてです。鮑が夢に出てきそうです。でも、本当においしかったです。誠にご馳走様でした。