カディス(Cádiz)は南スペイン、アンダルシア地方の海に面した街です。今から12年前に夫と訪れたことがあります。そのときはセヴィリヤを起点として車でコルドバ、グラナダを経て、地中海から大西洋へ海岸線を通り、セヴィリヤへ戻る2週間の旅でした。
カディスには泊まったのか、ただ通過したのか、今となっては記憶は定かではありません。ただ、黄色いマーガレットが咲き乱れていた春のアンダルシアの絵のように美しい景色と、キリスト教とイスラム教の渾然としたエキゾチックな魅力溢れる建造物と、海岸の美味しい料理はとてもよく覚えています。
夕べは地中海と大西洋とジブラルタル海峡が混ざり合う街、カディスの簡単ですが美味しいフィッシュスープを作ってみました。
オリーブオイルで丸のままのガーリック(2片)を狐色になるまで炒め、取り出します。そこに玉ねぎ(半個)のみじん切りを弱火で5-6分炒め、白ワイン(100ml)、フィッシュストック又はクラムジュース(2カップ)を入れ、煮立ったら弱火で5分煮ます。一口大に削ぎ切りにした白身の魚(骨、皮がある場合は火を通した後で取り除きます。)300g、塩、胡椒、タイムを入れ火を通します。最後にオレンジの絞り汁(半個分)とレモン汁(半個分)を入れて出来上がり。お皿に盛ってからパセリを散らします。この量で二人分です。
白身魚なら何でも合うと思います。私はお買い得だったティラピアを使いました。他の白身魚はとてもよいお値段で、(例えば、Halibut-おひょうの一種-は1ポンド、約450gが26ドルでした。)とても買う勇気がありませんでした。
簡単ですが、美味しいスープです。オレンジはセヴィリヤのものが酸っぱくて良いのだそうです。アメリカのオレンジは甘いので、レモンを入れてすっぱみを出すのだそうです。これはPenelope Casas著「The Foods & Wines of Spain」を参考にして、私がアレンジしました。
サラダはポテトとベビースピナッチです。じゃがいもはラップして電子レンジで5分ほど。皮を剥いて5ミリの厚さにスライスします。まだ熱いうちに白ワインとチキンストック少量をかけます。(熱いとポテトに汁がしみこんで美味しくなります。)アンチョビ、ガーリックのみじん切り、ワインヴィネガー、胡椒、塩(ごく少量)、オリーブオイルのドレッシングにスピナッチを絡め、ポテトの上にかけます。飾りにオレンジの皮の千切りを散らしました。
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