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ピレネー紀行(4) -ガヴァニー-  9・30・2012

第五日目  9月19日

時差の関係か、眠りは浅く夜中に頻繁に目が覚めてしまいます。7時過ぎに起きだすと、部屋からはいつも真正面に見えていた山がすっぽり霧の中に隠れています。

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この日は珍しくホテルで朝食を戴くことにしていました。泊り客は私たちだけ。夕べ、朝食を食べるかどうか聞かれたので、1回くらいはと思い食べることにしたのですが、15ユーロでクロワッサン、薄いハム、ヨーグルト、果物、コーヒーは良いお値段です。ドルが弱い昨今、どこへ旅行しても高く感じます。

ガヴァニーにはオンラインで予約できるホテルが2軒しかありませんでした。もう1軒はLe Marbore。ここは7月に予約しようとしたら、満員でした。16年前、どのホテルに泊まったのか、娘も私も全く覚えていません。でも、VignemaleでもLe Marboreでもないことは確かです。

ヴィニェマーレの女主人の話ですと、この16年、新しい建物は1軒も建っていないということです。当時はファックスで予約をしたことを覚えていますが、我が家にある古いピレネーの本を見ても、この2軒以外のホテルの名前を見つけることが出来ません。

ガヴァニーの短い通りを歩くと、後2軒のホテルがありました。このうちのどれかだったのかもしれません。それにしても、ネットを使わず、そのホテルを夫はどうやって見つけたのでしょう。

この日は一日中霧の予報でしたので、ハイキングはあきらめ、車でスペイン側に行くことにしました。スペイン側のほうが幾分天気が良いらしいと言う情報を娘が仕入れてきたからです。

放牧されているラマ。

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馬が道をふさいで、クラクションを鳴らしても一向に動かず...

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スペインとの国境のトンネルに着くと、無情にも閉鎖。

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実はピレネーのスペイン側、Bielsaにはパラドール(Parador)があります。パラドールはスペイン国営のホテルで、城や僧院などの歴史的建造物を国が買い取りホテルに改装したものです。決して安くはありませんが、概観も内装も素晴らしい建物が多く、一度は泊まる価値があります。

今回の旅行でも余程このパラドールに宿泊しようかと思ったのですが、スペイン側のピレネーは高速道路がなく、サンセバスチャンからは7時間半もかかるのであきらめました。

このような経緯があったので、もし開いていたら、お昼ご飯だけでも食べてみたいと思ったのです。

仕方がないので、もと来た道を戻ります。ガヴァニーよりは大分大きな街、St-Lary-Soulanという街へ戻り、レストランを探しました。車を駐車場に入れ、メインストリートを歩くと、わき道に緑に囲まれたアーチ型のレストランの看板が。

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私たちは、吸い込まれるようにこのレストランに入っていきました。レストランはホテルの中のダイニングで、名前はLa Pergola。

アミューズのガスパチョ。洒落ています。

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私はマグレ。アメリカのものと違ってお肉がしっかりしていて、味がありました。玉葱の甘味はわかりましたが、ソースには他に何が入っていたのでしょう。

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娘が頼んだ魚と野菜。

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婿さんのポーク。

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何の予備知識もなく、フラッとはいったレストランにしては上出来でしょう。

ランチの後は近くのわき道を車で上り、ナチュラル・リザーブへ。霧はなかなか晴れてきません。

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ひとしきり休んだ後はまた車でもと来た道を。私は座席でうとうと。車が止まったので外へ出ると、フォアグラの看板が。娘は来るときにこの看板を見て、しっかりチェックしていたそうな。

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カリフォルニアではこの7月以来、お店で売ることもレストランで出すことも禁止になったフォアグラ。もちろん買い求めました。

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霧が晴れていたらどんなにきれいでしょう、と景色を想像するだけです。

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またも車の中でうとうとしていると、とある街に止まりました。ガヴァニーに近いLuz-St-Sauveurです。

こういうハムをアメリカに持って帰れないのは本当に残念です。婿さんは明日のお昼用に、ソーシジョンとチーズを3種類も買いました。

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見ているだけで楽しくなる色々な果物の砂糖漬け。

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さて、帰り着いて夕食はどこにするか、狭いガヴァニーの村の一本しかない通りをさまよいます。ああでもない、こうでもないと迷い、やっと、ホテルLe Marboreのダイニングに落ち着きました。

入った途端、あまり期待できそうにない雰囲気を感じたのですが、図らずも当たってしまいました。何故なら、アメリカ人の団体さんがワイワイガヤガヤ。

ソースの中で泳いでいる鱒のフィレ。

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クレームビュルレは普通に美味しかったです。

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娘が頼んだピレネー産のチーズ。

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それでも、アメリカの山の村のレストランよりは遥かにましです。ワシントン州のレニア山に登り、11時間、20キロ近く歩いて帰った夕食に、中がまだ凍ったままのステーキを出されたことは、未だに忘れられない悪夢です。

でも、ここのレストランの女主人はフレンドリーで、一生懸命英語を話し、私が拙いフランス語でお礼を言うと、とても喜んでくれました。

明日は天気が良くなることを念じて、夜道を急いだのでした。

                -続く-
 


ご訪問ありがとうございました。

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by Mchappykun | 2012-10-01 01:49 | 旅行