秋の香りのする菊の花が私は大好きです。観賞ではなく味覚の方です。でも、こればかりはサンディエゴで手に入りません。ならば、と菊を鉢に植えたのはもう何年も前のことです。昔、母が菊の花はたいていどんなものでも食べられる、と言っていたからです。
日本で売っているような食用菊に近い形の黄色と紫と白の三種を植えたのですが、ズボラな私はいい加減に育てたために、黄色と紫のものは枯れ果て、かろうじて白だけが生き残りました。それもたいてい虫にやられて、とても食べられるようには育ちませんでした。
このような訳でもう食べることをあきらめていたのですが、今年はどういう訳か、全く虫にやられることなく、沢山の花をつけました。でも、白い食用菊というのは見たことがありません。
ネットで調べると、一種類だけ白がありますが、形状は少し違います。ましてや我が家の菊はアメリカのものです。

食用菊と認定されていなくとも、少なくとも毒ではないらしいので、思い切って酢水で湯がいてみました。(花のまま良く洗い、顎は捨て、花弁だけです。)そうしたら、生のままではとても苦くて食べられなかったのに、全く苦みが消えているではありませんか。

刺し身用の烏賊と胡瓜、若布と一緒に酢のものにしてみました。菊の香りとシャキシャキした食感。数年越しの思いの菊を食べることが出来て、とても満足しました。

頂いたシメジは酒と醤油と生姜で当座煮です。最後にまた新たに生姜の千切りをのせました。
メインは今年四回目の日本から空輸の生秋刀魚を塩焼きに。今回は両面を中骨に沿って切り込みを入れました。こうすると脂が落ちやすいのだそうです。(小山裕久さんのレシピです。)

フライパンにパーチメントペーパーを2枚敷いて、出て来た脂をペーパータオルで吸い取りながら焼いたので、仕上がりがきれいになりました。大根おろしは別皿に。

紅葉の絵のついた冷酒用のグラスを添えて、秋らしい食卓でした。
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