第四日目 -ラハイナ(Lahaina)- 8・5・2009
事前に調べておいた会議場に近いガーデンは見るべきものがなく、島の西側、ラハイナに向けて車を走らせました。海岸沿いを走るこのホノアピイラニ(Honoapiilani)ハイウェーが島の中で一番きれいなシニック・ロードでしょう。ハイウェーを走ることおよそ40分。ラハイナの街に着きました。ここは恐らくマウイで最も垢抜けた街かもしれません。しゃれたお店やレストランが軒を連ねています。
9年前はキヘイ(Kihei)の街もそれなりに繁華でしゃれたお店もあったのですが、今回キヘイの街を歩いていて、閉まったままのお店が多くあることにびっくりしました。
ラハイナも姉たちと訪れ、散々歩き回った所です。今回はお店を一人でひやかす気もせず、スターバックスでカプチーノを買うと、もと来た道を少し戻り、パブリックのビーチに車を入れました。
木陰のベンチでカプチーノを飲みながら、ひとしきり日本の本を読んで過ごしました。ここの海岸は砂浜はなく、岩がごろごろしています。海辺で海草を採っている地元らしい人、ちらほらと泳ぐ人も見えます。数えるほどしか人がいないのですから、なんとも贅沢です。
ラハイナの海岸
本を読んだベンチから見上げると
9年前は毎日のようにスノーケリングをしました。ワシントンDC から行ったので時差が6時間もあり、朝早く目が覚め、6時になるともうベッドの中でじっとしていられなくなりました。朝早いほうが海が静かでスノーケリングに適しているのです。毎朝姉たちと夫を起こし、足ひれとゴーグルをつけ、朝ごはんの前に海に潜りました。水は温かく、色とりどりの熱帯の魚たちに見とれ、時には大きな亀にも遭遇しました。
でも今回は、一緒に潜ってくれる人もおらず、一人でスノーケリングをするほどの気にはなりませんでした。残念ながら、それだけ年をとってしまったということでしょう。
ランチブレークが2時間あるというので、お昼は夫と一緒に会議場に程近いベトナム料理の店、サイゴン・カフェ(A Saigon Café)に行きました。このお店もあちこちで紹介されている評判のお店。評判にたがわず、とてもおいしかったです。
午後は夫を迎えに行くまでキヘイの街を散策した後、ホテルのプールサイドで本でも読もうと思っていましたが、急遽電話があり、会議が早く終わるので迎えに行くことになりました。
夫のマウイでの仕事はこれで終わりなので、夕食までの時間を今まで行ったことのない島の北西に車を走らせました。海に沿った道はそのうちラフになり、路肩もなく狭く、その上激しく曲がりくねっています。見通しが悪いので、私は時々ホーンを鳴らしながら山道を上りました。地図には北の道路は危険なので、自己責任で運転してください、と書いてありました。
マウイ島最後の夕食はルアウのお誘いを断って、家庭的な和食を出すという東京亭に行きました。このお店はなんともレトロな、今風に言うと昭和の匂いがするお店でした。来ている方々も地元の方ばかりで、それも、三世、四世と思しき日本人がほとんどです。こんな感じのお店はもう日本にはないかもしれません。お店の方が英語さえ喋らなければ、何だかタイムスリップして4-50年前の日本に逆戻りしたように思いました。
味噌の焼き魚とあるので、魚の味噌漬けと思って注文したのですが、出てきたのは焼いた魚に味噌のソースがたっぷりかかっていました。ソースはおいしかったのですが、思ったものと違うものが出てきたのでびっくり。
お魚の煮付けとありましたが、スープがたっぷりあって、まるでシチュウみたいでした。一緒に煮たお豆腐がおいしかったです。
お店の中はこんな感じ
お味の方もまさに昔の家庭料理。素朴な味でした。